2002年5月28日
富士重工業 レガシィB4「CNG」(天然ガス自動車)を開発 |
富士重工業(竹中 恭二社長)は、国内で唯一のセダン4WDのCNG(圧縮天然ガス)車となるレガシィB4「CNG」を開発、6月1日から2日にかけて東京代々木公園で行われる「エコカーワールド2002(低公害車フェア)」に出展する。
今回、開発されたレガシィB4「CNG」は、2.0L DOHC水平対向4気筒エンジンを搭載した4WD車「RS」をベースとしたモデルで、エンジンはAVCS(Active Valve Control System:可変バルブタイミング)やEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気ガス再循環装置)を廃止する一方、CNG専用の電子制御燃料噴射装置を搭載、最大出力94kW、最大トルク160N・mを発生し、排出ガス性能は平成12年基準排出ガス75%低減レベル「超-低排出ガス(U-LEV)」相当を達成している。また、圧縮比を12.4まで高めて熱効率を改善すると共に、CNG燃料を152L搭載し、一回の充填で410kmの走行を可能としている。
同モデルは、今年10月の群馬県太田市の天然ガス充填スタンド設置に合わせ、群馬県庁と太田市役所の公用車、太田市と伊勢崎市のガス供給事業者、関連企業の社有車として当面10台を市場導入し、そのデータの収集や実用評価を行っていく。
スバルの特徴でもある4WD車は、寒冷地における社有車、公用車としてニーズが高く、環境性能に優れるCNG車を設定することで、今後、市場での普及拡大を図ることができると考えている。また、経済産業省、国土交通省、環境省の低公害車開発普及アクションプランにも積極的に貢献することを狙っている。
これまで、富士重工業は、CNGに対する取り組みとして、CNG塵芥車の製造・販売やCNGバス車両の開発・製造を手掛けているほか、汎用CNGエンジンの開発も行っている。また、今年度中にはCNG構内運搬車(モートラック)の生産開始を予定している。
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