2001年5月14日
富士重工業(田中 毅社長)は、小型建設機械やポータブル発電機、コンプレッサー、小型農機などの機器の動力源として使用されているロビン空冷サイドバルブエンジンEYシリーズの2機種をモデルチェンジするとともに、新型OHCエンジンEXシリーズを開発しロビンエンジンのラインナップに加えた。 ロビンEYシリーズは、これまでに約1,150万台を販売し、その優れた耐久性と信頼性は国内外を問わず高い評価を受けている。特にEY15型(3.5馬力)とEY20型(5.0馬力)は、1980年12月の発売以来、販売台数600万台を超える人気機種であるが、環境対応、騒音低減、信頼性向上のため、この2機種をモデルチェンジする。これにより、米国 環境保護庁(略称 EPA:Environmental Protection Agency)の排ガス規制フェーズⅠレベルに対応する。 一方、新規開発した空冷4サイクルOHCガソリンエンジンEXシリーズは、4.3馬力から9.0馬力までの4機種から成り、現在世界で最も厳しい米国EPAの排ガス規制フェーズⅡに適合する環境対応と、低騒音、低振動、扱いやすさなどユーザーへの配慮を両立したエンジンである。チェーン駆動のOHC機構を採用し、定評あるロビンエンジンの耐久性、信頼性はそのまま受け継いでいる。 富士重工業は、ロビンブランドにおいて、サイドバルブエンジンEYシリーズとOHVエンジンEHシリーズは一部の機種を除き直立シリンダー型を採用してきたが、OHCエンジンEXシリーズは傾斜シリンダー型を採用している。今年3月に発表した傾斜シリンダー型の空冷ディーゼルエンジンと合わせ、傾斜シリンダー型のラインナップの充実も図り、OEM供給を受ける機器メーカーの多様なニーズに対応できるグローバルな総合汎用エンジンメーカーを目指していく。 なお、モデルチェンジしたEY15-3D型、EY20-3D型は6月から、新開発のEXシリーズは今年末から出荷を開始する予定。 |
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<ロビンEYシリーズ EY15-3D/EY20-3D型の主な特徴> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. | 外観デザインを一新 冷却性及び始動性の向上を図った薄型リコイル、低騒音角型マフラーの採用により、 性能向上とともに、外観デザインを一新した。 また、ラベルデザイン、塗装色も新たなものとし、ロビンの信頼性をよりアピールするイメージの刷新を図った。 |
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2. | 搭載性の向上 薄型リコイルの採用により、全長を従来に対しEY20-3D型で15mm短くし、作業機への搭載性を向上させた。 |
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3. | 人と環境への配慮 2003年から開始される国内での排出ガス自主規制、今後導入されるヨーロッパ排出ガス規制、および米国EPAのフェーズⅠ規制対応レベルのクリーンな排出ガスを実現。 |
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4. | 高耐久性 ロビンならではの耐久性を維持し、信頼と安心を提供。 |
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【主要諸元】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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<ロビンEXシリーズの主な特長> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. | 環境にやさしい ワンカムOHCバルブ機構の採用により、吸気効率の高い吸入ポートと燃焼効率の高いペントルーフタイプ燃焼室を形成し、高出力化と有害排出ガスの低減を同時に実現し、米国EPAのフェーズⅡ規制に適合する環境にやさしいエンジンとした。 |
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2. | 人にやさしい 吸排気部品の最適化による従来比2dB*以上の低騒音化、シリンダー内圧を調整するデコンプ機構の最適化などによる始動性の向上を図り、低振動や操作性と合わせて取り扱いに優れた人にやさしい製品としてまとめた。 *:5m四方向平均値 |
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3. | 優れた搭載性 傾斜シリンダーの採用により、軽量、コンパクト化を図るとともに、各搭載機器にマッチする標準エンジンバリエーションを準備し、作業機器への搭載性を向上させた。 |
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4. | 優れた経済性 OHC機構の採用と冷却バランスの適正化によりシリンダーの変形を最小化し、オイル消費を少なくするとともに、高燃焼効率の実現により大幅に燃費を向上させた。 |
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【主要諸元】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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