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2001年5月10日

富士重工業 中国 東風杭州汽車へのバス車体の技術供与契約に調印

 

 富士重工業(田中 毅社長)は、中国 東風杭州汽車有限公司(中国淅江省杭州市、肖 楽夫董事長)との間で、バス車体の技術を供与することで合意し、このたび両社の代表が契約に調印した。調印式は、同社花田 輝夫副社長以下代表団4名が訪中し、本日 東風杭州汽車本社にて、省政府並びに市政府要人立ち会いの下、取り行なわれた。

 今回、取り交わされた契約は、東風杭州汽車に対し、富士重工業が、観光バス2モデルの車体設計図面一式を提供するとともに、エンジニアによる技術指導・技術訓練を行うというもの。東風杭州汽車は、富士重工業から提供された技術を生かし、日本の観光バスをベースに中国市場に合致した新型バスの開発に取り組む。東風杭州汽車では、年内を目処に試作車を製作、中国国内のモーターショーやバスユーザーへの展示会への出展を通して市場の要望を確認し、急速な発展を続ける中国バス市場に早期投入を図る。

 東風杭州汽車は、中国の大手自動車グループ東風汽車集団の商用車分野を担当する会社で、トラックやバスのシャシーとボディを生産、シャシーのみの他社への販売も行っている。現在のバス生産台数は年間約1,500台で、今後5年間で倍増させる計画を持っている。

 中国では、中・大型バスの需要が大きく伸びる中、自由競争化に伴う商品力・品質の向上が著しい。東風汽車集団でも、中・大型バスの強化を課題に取り上げ、その対応をグループの東風杭州汽車に任せることとし、技術レベルの遅れを短期間に挽回するため、海外メーカーからの技術導入を検討していた。東風汽車集団から富士重工業へバス事業での協力の打診があり、2000年春、富士重工業の技術者による現地調査からスタート、以降バス事業での協力に関する調査・協議等が進められ、今回の合意にいたったものである。

 富士重工業では、過去にも、中国のバス市場に対して、1981年12月、航空技術進出国公司(現 沈陽沈飛汽車制造有限公司)へ中型バス車体組立技術援助などを行っている。今回結ばれる富士重工業と東風杭州汽車の協力関係も、今後の中国バス事業の発展に寄与していくものである。

   
  【 東風杭州汽車有限公司の概要 】
 
社     名 東風杭州汽車有限公司
代  表  者 肖 楽夫 董事長
所  在  地 中国淅江省杭州市朝暉路92号
資  本  金 160百万人民元
設     立 1958年(1998年に現在の社名に変更)
従 業 員 数 2,922名(2000年末)
売  上  高 740百万人民元(2000年)

 

 

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