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2001年4月10日

富士重工業 自動車製造部門でゼロエミッションを達成

 富士重工業(田中 毅社長)は、同社の自動車製造部門である群馬製作所(群馬県太田市他)において、2001年3月に埋め立て廃棄物をゼロレベルとするゼロエミッションを達成した。

 富士重工業は、地球環境問題への対応が経営の最重要課題として、開発から生産・使用・廃棄にいたる全ての段階において、環境負荷を低減させる活動を展開している。
 1999年1月には、群馬製作所と航空宇宙・車両環境両事業部門のある宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)において、ゼロ・エミッション工場を2001年度末までに実現することを公表し、廃棄物発生量の削減や分別による再資源化に取り組んできた。このたびの群馬製作所でのゼロエミッション達成はこうした取り組みの一環であり、当初計画を1年前倒しで実現する。

 群馬製作所では、ゼロエミッションの達成に向け、1999年度埋め立て量の61%を占める焼却灰に着目し、焼却前の廃棄物の再資源化と、それに伴う自社焼却炉の停止、焼却灰排出ゼロを実現する活動に取り組んできた。
 具体的には、焼却物の43%にあたる脱水汚泥をセメントの原料として再資源化、26%にあたる塗料カスを自動車の防振材やセメント原料、高炉還元剤にリサイクル、その他の一般可燃物や非塩ビ系樹脂などの焼却物も25品目に分別し、リサイクルルートを確立することで資源化を行った。その結果、2000年12月12日には、群馬製作所内の焼却炉を停止し、焼却灰の排出をゼロにすることができた。
 こうした取り組みや、床下塗装付物を精練炉溶融スラグとして路盤材化すること、工場の床ゴミを新たに導入した選別機により資源ごとに自動選別すること、軟質の塩ビキャップはもう一度塩ビ原料に戻すことなどによって、廃棄物埋め立て量は、1999年度実績の1,003tを2000年度には43t(1990年度比▲99.3%)まで削減、この2000年度下期には毎月1t以下というゼロエミッションの社内基準を達成することができた。

 富士重工業では、今後、宇都宮製作所と合わせ、汎用エンジンを生産する埼玉製作所(埼玉県北本市)においても、計画通り2001年度末の達成に向け、ゼロエミッションへ向けて取り組んでいく。
 またゼロエミッション以外でも、塗装工程で発生するVOC(揮発性有機化合物)の低減や、PRTR(環境汚染物質排出・移動登録)への対応、省エネルギー活動など環境負荷を低減するための様々な活動を進めている。

 

 

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