富士重工業(田中 毅社長)は、このたび米国ゼネラルモーターズ(リチャード・ワゴナー社長、以下GM)の協力を受け、GMオートワールドを通じて、フィリピンにおいてスバル車の販売を行うことを決定した。GMがスバル車を販売する初めてのケースである。
今回決定した内容は、GMのフィリピン現地法人GMフィリピンを通じて、フィリピン国内のGMオートワールドでスバル フォレスターを販売するというもの。今後の伸長が期待されるフィリピンでの自動車市場において、フォレスターのような小型SUVは期待されるジャンルの一つである。具体的な価格や販売目標台数などは、今春の販売開始時に公表する。
富士重工業とGMは、2000年4月に資本関係を結び、様々な分野で提携の成果を見出すべく協議を重ねている。開発や購買などの分野をはじめ、両社での協業は着々と進捗しているが、具体的な形として発表されるのは、これが初めてのものである。
富士重工業は、東南アジア地域におけるスバル車の販売について、生産拠点を持っていないこと、市場ニーズとスバルの商品特性の違い、1997年のアジア経済危機による自動車市場の縮小などから、これまで十分な成果をあげることができなかった。今後、GMとの提携も活用し、この地域での販売戦略の再構築を図っていく。