2001年10月23日
富士重工業(竹中 恭二社長)は、GMグループにおけるAWD(All-Wheel Drive:四輪駆動)のCoE(Center of Expertise)として、AWDのあらゆる可能性を追求し、その技術、ノウハウを活用してグループ各社が将来AWDを導入する際、全面的に協力することを約束している。その技術開発力を一層拡大、強化すべく、さまざまな研究活動に取り組んでいることを紹介するために、このたび、スバル トラヴィックをAWD化した研究用試作車を製作した。
ベースとなるスバル トラヴィックは、フロントエンジン・フロントドライブの二輪駆動車であるが、その高い機能性をもつ内外装デザインおよび車体主要骨格部分はそのままに、AWD関連部分のみ手を加え製作した。後軸への駆動力伝達装置、プロペラシャフトと電磁制御式カップリングを組み込み、リヤサスペンションの基本設計をレガシィベースとするなどスバル車で培った技術経験を活用、重量の増加を出来る限り抑えて、AWD化を図ったものである。
その結果として、スバル トラヴィックのAWD研究用試作車は、ベース車の持っていた高い操縦安定性はそのままに、天候、路面状況に関わらず優れた駆動力伝達性能を発揮、走行性能が向上する一方、走行中の振動は抑えられ静粛性や乗り心地性能は良好で、社内の諸技術目標を達成することができた。
これからも、富士重工業は、GMグループ各社のAWD開発、商品化に協力し、車のアクティブセイフティの追求に関して貢献したいと考えており、最先端のAWDの技術研究・開発にも積極的に取り組んでいく。
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