富士重工業 全国で使用済みバンパーの回収を実施 |
富士重工業(田中 毅社長)は、このたび、全国(沖縄を除く)での使用済みバンパーの回収体制を構築、4月から本格的な回収を実施する。
富士重工業は、平成4年5月、業界で初めて塗装済みバンパーの内外装部品へのリサイクルに成功、使用済みバンパーの回収を平成5年1月より東京・神奈川地区で始め、平成9年10月には関東全域に、平成10年10月には関西地区にと対象範囲を順次拡大してきた。今回、東北地区での回収開始を最後に、当初計画の平成12年度末を1年早め、全国での回収体制を構築した。
バンパーの回収システムは、地域の特性や規模に合わせ、より効率的に行うため、3通り設定。外部物流会社に委託し特約店の各拠点から巡回回収を行うシステム(東京・神奈川地区)と、富士重工業グループのスバル物流(早藤 善雄社長、群馬県邑楽郡大泉町)が予め設定した拠点に集積された使用済みバンパーを直接回収するシステム(東京・神奈川を除く関東地区)、そして軽自動車「スバル サンバー」を使用する全国赤帽軽自動車運送協同組合(堀籠 俊至会長、東京都千代田区)に回収を依頼し全体の管理・運営をスバル物流が行うシステム(関東地区以外の全国)がある。そして、これらのシステムはいずれも特約店分にとどまらず外注板金業者分の回収も行い、全国の回収拠点には同社で開発したバンパー専用パレットを設置、保管本数および回収頻度の最適化を図ることを特徴としている。
富士重工業では、これまで約82,000本(平成11年12月現在)の使用済みバンパーを回収、マッドガードやトランクトリムなどスバル車の17の内外装部品に活用しているが、今後は、全国で3,000本/月を目標に、リサイクルを更に推進していく。
以 上